限りなく長い、ある福祉職員の愚痴

愛猫が死んだショックから未だ抜け出せないぶり太郎です。

 

そんな中でも対応困難者の対応困難母が畳み掛ける!

 

元々2年という行政から決められた期間での入居なのは契約時に重々説明していたのだが、退去が半年に迫って母親が障害者を盾にゴネだした。

あの母親の性質から、職員誰もが期限間近でゴネ出すことを予想していたが、

借りるときはハイハイと愛想良くて返すときにはゴネだす。思考が借金する人間と一緒やな。

 

以下()内は心の声

期限だからってうちの子を放り出すのか!?

(は?泣いても笑っても誰であろうと2年で期限なんだよ、そもそもあんたも息子も了承の上契約しただろうが。放り出すてなんだよ、入居者には生活訓練もして、住む場所も探して役所手続きも代行して福祉サービスもフルにつけて送り出してるわ)

 

こんな状態で一人暮らしなんて出来る訳ない!どうしてもっと早く訓練してくれないのか!

(は?退院してへろへろでトイレも自分でいけない通院も車椅子の人間にどうやって生活訓練しろと?体力の回復を待ってから訓練だろうが、そもそもあんたの息子、この施設の適応じゃないのに無理矢理入居したことを忘れんな、ここは介護施設じゃねーんだぞ)

 

一人暮らしして昼間はヘルパーや訪問看護つけても夜間何かあったら誰が責任取ってくれるんだ!

(は?この施設から卒業したら使える支援を使ったうえで自分でなんとかするしかないんだよ、卒業生は皆そうして頑張って地域で生活している。それが一人暮らしであり自立だっつの。どこまで他人が面倒見てくれると思ってんだ?24時間面倒見てくれて責任取って欲しいなら入院しかないだろ?それかお前が引き取れよ。家に引き取りたくない入院させたくない一人暮らしさせたいでも責任は誰かが取れとかアホなの?)

 

要はこの母親、施設に入れさえすれば息子を生まれ変わったように何でも一人で出来るように仕上げて当然というスタンスのうえ、それが出来ないのは施設が悪い、責任を取って期限を伸ばせとゴネてるのである。ここは魔法の施設じゃねええ

 

というやり取りをしたあと、当の本人(息子)が、封筒開けられない助けてと。

封筒1枚、指でもハサミでも開けられないんですよ。自分で開けようとする意思すら見せず「入院してた時は事務の人が開けてくれた」とか言ってやってもらおうとするんですよ。

長期入院の弊害ここにあり。で、大丈夫、絶対出来るからまずは自分でやってみて!それでも無理なら私がやるから心配しないでね!と励まそうもんなら夜間に事務所に来て「自分で封筒開けろと言われた!ショックだ!」と騒ぎ出す。

洗濯物を干す訓練をしたらあれもこれもやらされる!しんどい!と母親に電話。

母親が電話で怒鳴り込みにくる。

 

 

あんた半年後に一人暮らしなんわかってんの?ここは病院じゃない、自立のために出来ることを増やさなきゃならないってことを優しく言ってもダメ。

50男に毎日毎日幼児みたいに偉いねよく出来たね頑張ったねと褒めなければ収まらない。現実を突きつけるととたんに精神状態が悪化して荒れ狂う。母親が怒鳴り込む。こんなんじゃ訓練しようがない。

上司も、これは訓練ではなく限りなく介護に近い生活に整えないと一人暮らしは無理だと。社会資源をフルに使って整えられるだけ整えても厳しいと。

 

ていうか皆の反対を押し切ってこんな人間を施設入居許可したのも上司、私を担当者に押し付けたアンタだからな!押し切ったアンタが担当しろや!

と思いながらこの上なく嘘臭さ満点の笑顔で対応困難者に対応をする毎日であった。