個人的に、この言葉は声のトーンや表情によっては人を苦しめる言葉になると思っている。
ゲームで例えるなら、同じ攻撃でもキャラの防御力やタイプ(魔防特化や物防特化など)によって受けるダメージが違うように、
同じストレスを受けたとしてもAさんの「辛い思い」とBさんの「辛い思い」の質は全く同じではないのだ。
当たり前と思う人もいるかもしれないが、この感受性の強弱の個人差は前職の頃患者さん達で嫌というほど思い知らされた。
さておき、決死の思いで相談した人間にそう言われると、自分の辛さを否定された(みんなそうだから大丈夫だよ!と励ます親切心なのだろうが)ように感じる人もいるだろう。
私は若い頃、みんなそうだよを真に受けて、
みんな毎朝こんなに恐ろしい不安と吐き気と戦いながら仕事をしているのか
みんな憂鬱で憂鬱で独語が止まらなかったりたまに発狂したり休みは何も出来ずにずっと布団の中で過ごしているのか
みんなそんな状態で10年も20年も仕事を続けているのか
と、思ったり…するわけねぇ。
バフ技(精神安定剤)で防御力上げてしのいでいた。
自分の状態を正確に話せる口と、親切にも真摯に理解しようとしてくれる人が居ないかぎりは、その辺の同僚に相談しても逆効果になる場合もある。
と先日泣きながら辞めていった新人と先輩のやりとりを見て思ったのであった。