猫の診察の話

猫を今年の予防接種に連れて行った。

 

我が家の猫はとても穏やかだ。今までハーともシャーとも言われたことはないし、ひっかかれたり噛まれたりもない。お腹を触っても怒らない。まこと気の良いデブである。

 

しかしかなりの臆病者なので家から連れ出すと過呼吸を起こしてしまう。涙目で犬のようにハッハするので可哀想で見ていられない。

 

 

それでも病院には行かないといけないので連れ出した。

 

診察台の体重計を見て旦那と無言で顔を見合わす。

去年6.5kgだったはずなのに7.0kgになっている…これはデブではない…大デブだ…

 

体重制限すべく餌の量を減らしていたのだが、旦那は昔から「猫は分けができるから大丈夫」と頑なに言っていた。

こともあろうか獣医さんにもその持論を披露して当たり前だが苦笑いされてた。私が居ない間、餌皿が空と見るや補給しそれでこの有様である。

 

 

※分け…沢山餌があっても猫は食べられる量を自分で分けておいて調整できるという意味の旦那造語

 

ダイエットをせねば…と決意した瞬間、獣医さんが右手に注射器、左手にちゅーるを持って登場した

 

ピチャピチャピチャピチャ(チクッ)ピチャピチャピチャピチャ

 

注射に気付かないこのいやしさよ…美味しいもの食べられて良かったね…

 

ちゅーるを食べて過呼吸もすっかり収まっている。まさか仮病じゃないだろうな…の疑惑を胸に帰路についたのであった。