コミュ障の失態

私は人嫌いであるが一見愛想が良い。

とにかく人の雑談には笑っとけば問題ないみたいな勢いである。

しかしコミュ障がこの技を乱発すると危険である。

 

 

 

コミュ障は笑っていい場面、そうでない場面の見極めがつかない、使いどころがわからない場合があるからだ。(ソースは私)

 

笑顔の活用を意識し出した頃、失態を犯し、上司にクレームが届いたことがある。

 

内容は、

自殺念慮のある患者が閉鎖病棟から開放病棟に転棟となった。閉鎖病棟開放病棟は連携が密ではないし、

患者はその思いを私に言っただけかも知れないと判断し、

病棟勤務ではない部署の私であったが一応その旨連絡をした。

その判断自体は正しかったし、実際開放病棟の看護師は知らなかった。

 

しかし、電話口で反射的に半笑いでその旨を伝えてしまったのだ。

 

「重要な報告に笑ってたんですよあの人」と上司にクレームがいった。

上司は私が普段そんな人間ではないと知っていたから上手にフォローしてくれたが、

普段からピリピリしている現場で、事故や離院に繋がる重要な内容で、ヘラヘラと患者がそんなだったんですよーと伝えられたらそれは誰だって不愉快に思うだろう。

 

 

その後私の患者に対する熱意?を多少理解してくれてその看護師とは色々情報交換出来るまでにはなったのだが、

 

「TPOに合わせた表情の作り方」を学ぶきっかけになった。

大半の人間なら自然に身についていることでもコミュ障は社会に出たら大人になっても後から後から学び直さなければならない。

 

そういう意味では幼いうちから色々な人間色々な集団と関わり交流を持つことはわりと大切なことだと思う私であった。