やや貧乏な私たち夫婦の数少ない娯楽、銭湯。
祝日、いざ銭湯に行かんと軽四に乗り込み、ドアを閉めた瞬間、後方からバラバラバラーっ!!ガシャーン!と大きな音がした。
振りかえると、、、
ガラスが、、、、
車のリアガラスが、、、
全損していた。。。
オープンカーになったよ!じゃねーよ!
パニックを起こす私たち。
車はどこにもぶつけていない。これは車上荒らしか?即座に警察に通報する旦那。
10分後警官2人到着。旦那は職業をきかれ申し訳なさそうに「…無職です」とこたえる。おい、私にも少しは申し訳なさそうにしろ。
そんなこんなで事情を説明していると、普段階段掃除してるところなんて見たこともない1階のオバチャンがほうきをサッサしながら躍り出てくるではないか。
私のシックスセンスでピンと来た、「こいつ…野次馬だ!」
これは女同士の負けられない戦いが始まった…!としばらく根比べをしていたが、
ほうきサッサしてたオバチャン、たまらず私に何があったん??と聞いてきた。
かくかくしかじかと説明する背中に別の熱い視線を感じる…!
振り向くと駐車場後ろの空き地でよく草刈りしてるじーさん!伏兵か!挟まれた!
こいつもウニウニした動きでこちらを伺っている!そしてたまらず何があったん?と話しかけにくる!これだから田舎は嫌なんだよ!
かくかくしかじか話してるとオバチャンはほうきとごみ袋を、草刈りじーさんはトンカチ(半端なガラスを落とす)を渡してくれた。
田舎っていいなあ!人情だわ!
しかし私たちは疑っている。この事件の犯人はこの草刈りジジイであることを。
警官「事件ということもありますが、小石とか飛んで割れることも多いんですよ」で私たち夫婦はジジイが来る前からジジイの顔が頭を浮かんでいたのだ。
何せ車から1メートルも離れていない空き地で頻繁に草刈り機の爆音響かせ草を刈っていたからだ。
しかも車の近くには小石がいくつも落ちていた。
私たちにやたら車の保険のことをきいたり防犯カメラのことをきいたりきかれてもない自分の行動を時間単位で申告してきたあたり怪しい。
しかし証拠がない。ジジイ吐けとも言えないしカツ丼出すことも出来ない。
モヤモヤした思いを抱えながら修理代66000円を払う羽目になった最悪の祝日だった。3ヶ月待った旦那の失業給付金ががが……
後日ほうきを貸してくれた野次馬オバチャンに菓子折りを持っていった。
草刈りジジイにはやらなかった笑